保湿

肌の保湿の重要性を科学的に明かしていこう  パート1

今回も論文をもとに保湿剤の重要性をみなさんに知ってもらえたらなと思い、書いていきます。

右矢印を使って私の解釈やかみ砕いていきますね。

かぎかっこ内は原文から引用している内容です。

昭和60年の論文です

こちらの論文です。

かなり古い時代から肌の保湿に関する実験をしていたみたいですね

序文を見てみましょう

「生体が水中に生命を得たのが今から約35億年前といわれ,我々が陸上で生活するようになったのは,約5億年前といわれる。爾来あらゆる生体にとって「乾燥」から守ることが生命を守ることであった。」

⇒生き物は海で誕生して30億年くらい水の中で生きていて、そこから5億年くらい陸上で過ごしているんですね。水中での生活のほうがまだ長いという。

このように体の原理を知っていくうえで、起源を知るということはとても大事ですね。

知ったほうが、体の原理がわかりやすくなるからです。

「皮膚はそのような意味から,極めて重大な役割を演じていることは周知であるが,皮膚中特に角質層中の水, 親水性成分,脂質成分に着目して,その恒常性維持に於ける役割について,最近の著者らの研究結果をもとに考察を試みることにする。

皮膚保湿については,著者は極めて強い関心を持ち,既に2~3考察1,2)を 試みているが,就中,皮膚保湿モデル中の特に角質層中に存在する脂質成分と更にNMF成分3)の存在に着目し,そのアナロジーとしての皮膚保湿製剤(主として基礎化粧品)中の3つの重要成分である水~保湿剤~油性成分の個々の役割及びそれらの組み合せに基づくシナジー効果について考察し,皮膚保湿製剤のあり方について提唱する。」

*アナロジー・・・類推、類比、特定の事物に基づく情報を、他の特定の事物へ、それらの間の何らかの類似に基づいて適用する認知過程である。

⇒難しそうなことを書いていますが、今回の論文は角質層中の水分保持に関して知見を深めていくかんじでしょうか。

角質層の中にNMFがあり、その内側に脂質があります。

このNMFと脂質がカギになりそうですね。

角質層とは皮膚の一番外側です。

下の画像を参考にしてください。

実験結果を見ていきましょう

,保湿剤,油性成分の角質層への影響「皮膚の柔軟性保持には「水」の存在が何にも増して重要であることは既にBlank6)、Gaul7)らの研究によって明らかであるが,この論文では 固有のInVitro(生体)の方法で定量的に証明している。」

⇒下の図を理解していきましょう。論文は図の理解ができればおおかた理解できたと言っていいとおもうので。大学の研究室での実体験をもとにした感想です。

Humectantは保湿剤という意味です。

第5図の見方は縦軸の値が大きいほど、角質の硬化性が高いということになります。

肌が硬くなってしまうのは、良くないという認識で読み進めてください。

縦軸の1.0は塗る前の肌の角質の硬化性。

この第5図からわかることは何か?

・水を塗ると塗ってから20~30分は角質層の柔軟性が高くなっています。→40分以降は皮膚が硬くなってしまうようです。

・油を塗っても角質層の柔軟性には関係なさそう。

・保湿剤も油とは大差がありません。

続いて第6図を理解していきます。

原文の結果から載せます。

「第6図はそれぞれの成分の組み合わせ効果(50:50)を示すものであるが、油と水の組み合わせでは、水の水素結合破壊作用が瞬時に働き,水程ではないが,水に近いパターンとなり、急 激に柔軟作用が,水の蒸発と共に失われることが知られる。

水との差は,油の閉塞作用(蒸発阻止作用)が苦干効いていることを意味している。」

⇒水だけを肌にぬった場合と水と油を混ぜたものを肌に塗った場合を比べると、水と油の混ぜたほうが塗った後の肌の硬さを招くことはないようです。

「水と保湿剤の組み合わせは,水の瞬発的な角質柔軟作用は,保湿剤によって,やや抑制されるが,しかし柔軟持続作用はある方で,注目すべき事は,水のように決して,処理前以上に動的弾性率が,低下して硬化を招くようなことはないことである。」

⇒水と保湿剤の組み合わせは水だけを塗ったのと比べると、塗った直後の柔軟性は水だけのほうがありますが、そのあとの肌の硬化は防ぐことができています。

第6図から水と保湿剤を混ぜたもの(Humectant + Water)を塗ると、肌を柔軟にしてなおかつそれを維持することができるので、保湿はめちゃくちゃ重要ということですね。

「油と保湿剤の組み合わせのパターンは,油のパターンに類似しており,水不在が柔軟化不能を意味するものであるが,保湿剤の経時による吸湿作用が,そのまま緩和な柔軟効果の持続性に表われている。」

⇒Oil + Humectantというのが油と保湿剤の組み合わせです。下図の真ん中です。

この組み合わせだと角質の柔軟性は時間が経っても継続されていることがわかりますね。

では、どんなもので保湿していくのがいいのでしょうか?

長くなったので、次回にします。

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nisikori
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