腸内細菌

肌を綺麗にしたいのなら味方にするのは腸内細菌

これまで幾度となく腸内細菌について述べてきましたが、さらに知見を増やして、納得しながら腸内細菌を労わる食事にして行けたらなと思い、書いていきます。

腸内環境やら腸内細菌やらが健康にかかわっていることは多くの人が知っていると思いますが、実際どんなメリットがあるのかを調べてみましたので、ご覧ください。

参照

目次 

・糖尿病に密接に関わる腸内細菌叢

・腸内細菌の多様性は肥満体質の改善や健康に効果的

・腸内細菌がでんぷんから産生する酪酸が腸の炎症を抑制する

糖尿病に密接に関わる腸内細菌叢

「糖尿病は、インスリン分泌の低下により、血液中の糖分が上昇する病気である。

約95%が2型糖尿病(以下糖尿病)といわれ、これまでに糖尿病の原因として、体質(遺伝)や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられてきた。

最近の研究によって、糖尿病は体質(遺伝)などの先天的な性質よりも、むしろ環境要因の方が大きな割合を示しているということがわかってきている。

そのような中、2012年と2013年に、糖尿病患者と腸内細菌との関係について興味深いデータが2つの論文によって報告されている。2012年の論文は、中国人345人の腸内細菌のメタゲノム解析を行い、糖尿病患者に特徴的な腸内細菌叢を明らかとした。

糖尿病患者では、酪酸を産生する細菌数の減少や日和見病原菌の増加などが認められた。

一方2013年の論文[5]は、2012年の中国人患者の論文を受けてさらに、ヨーロッパ系女性145人の腸内細菌のメタゲノム解析を行った。

その結果、やはり糖尿病患者に酪酸を産生する細菌数の減少などを含む特徴的な細菌叢や機能遺伝子群が見出された。

この2つの研究成果の持っている意味は、糖尿病の初期診断を腸内細菌の解析によって鋭敏に感知できるという可能性が開けたことである。

さらには、まだメカニズムがハッキリ解明されていない糖尿病について、腸内細菌叢を改善することによりこの病気を予防できる可能性も示している

糖尿病等腸内細菌叢に関する研究については、現在とても多くの研究者が注目している。今後この分野の研究テーマは大いに発展していくであろう。」

二つの実験結果から腸内細菌叢を改善することで糖尿病を予防できる可能性が示されています。

腸内細菌の多様性は肥満体質の改善や健康に効果的

2つの論文を紹介します。

1つめの研究グループでは、デンマーク人の非肥満者123人と肥満者169人からなるサンプル集団に対して腸内細菌叢を調べている[6]。

この研究の結果、腸内細菌を構成する細菌の種類の少ない被験者(集団の23%)では、細菌種が豊かな被験者に比べると、全身的な肥満、インスリン抵抗性、脂質異常症が顕著に見られた。また同時に炎症性表現型も多く観察された。

また腸内細菌の種類が少ない肥満者は、体重の増加もしやすいという結果が得られた。

この研究は、私たちの腸内細菌叢の多様性が、特に肥満になりやすい体質と密接な関わりのあることを詳細な科学的なデータで示している。

また、2つめの研究グループでは、食生活を変えることによってこのような腸内細菌叢の改善ができるかどうかについて調べた[7]。

まず、実験では、肥満になった人々の食物摂取量、腸内細菌叢、代謝と炎症の表現型の間の時間的関係を調べた。

その結果、腸内細菌叢の多様性が乏しい被験者(40%)では、多様性が豊かな被験者に比べて、顕著な代謝異常や低度の炎症が見られることを報告している。

この点については1つめの研究グループの成果とほぼ同じである。

つぎに、この研究者たちは、肥満者38人と過体重者11人からなる研究サンプルで、食生活の変化による減量および体重維持という介入実験も行っている。

その結果、食生活を変えるという治療法は、腸内細菌叢の乏しい状態の人々の方が、すでに腸内細菌の多様性がある人々に比べると大きな影響を与えることが分かった

これらの研究成果は、今後、腸内細菌叢の多様性が乏しく肥満体質の人々に対して食生活を変えることによってその体質を変えることができる可能性を示している[8]。

→どうやら私たちの普段の食生活でも出来るだけ色々な種類の食品を好き嫌いなく食べて、多様な腸内細菌叢をおなかの中に持つほうがよさそうだ。

→腸内細菌の種類が少ない被験者は肥満になりやすいし、代謝異常や炎症も持っている可能性が高いようです。

食生活が良い影響を与えやすいのは腸内細菌叢の種類が少ない人のようです。

腸内細菌の種類の多さは健康には欠かせないのではと思わせてくれる論文ですね。

腸内細菌がでんぷんから産生する酪酸が腸の炎症を抑制する

私たちの腸には炎症を促進する機構と、炎症を抑制する機構の両方が存在している。

この2つの機構は腸管免疫の恒常性というバランスのもとで制御されている。このバランスは、私たちが食べる食物や腸内の微生物の作用によって影響を受ける。

このうち炎症を抑制する際に働く免疫細胞であるT細胞(制御性T細胞=T reg 細胞)は、腸内での炎症応答を抑制する重要な役割を担っている。

これまでにも腸内細菌の特定の細菌が、抗炎症性T細胞の数を増やすことは分かっていた。

しかし、腸内細菌のどのような代謝産物がどのようなメカニズムで抗炎症性T細胞を増やすのかについては不明であった。

 2013年に発表された論文[9]は、腸内細菌のでんぷんの発酵過程において産生される酪酸が抗炎症性T細胞を増やすことを明らかとした。

この研究成果は、これまで不明であった腸内細菌の炎症抑制効果のメカニズムにおいて、実際に腸内細菌の代謝産物が免疫系の細胞の増加に影響を与えることを示した例として貴重な研究成果である。

腸内細菌がでんぷんを発酵させるときに酪酸が生成されます。

その酪酸が体の炎症を抑える役割のT細胞を増やしているようです。

まだまだ腸内細菌が果たす役割についての論文があります。

パート2に続きを書きます。

腸内細菌おそるべし。

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